Q&A

お仏壇に関するちょっとした疑問を、わかり易いQ&A形式でご説明します。こちらで解決しないご不明な点などございましたら、お気軽にお問合せください。

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お仏壇を迎えるにあたって

  • 【ご質問】分家ではお仏壇は必要ないのでしょうか?

    【お答え】本家にお仏壇がある場合、「うちは分家だから必要ない」と思われている方が多いようです。

    しかし、お仏壇はご本尊と共に自らのご先祖をお祀りする場所。それぞれのご家庭の中でいつもご先祖さまと心通わせ、感謝しながら生活することはとても大切なことですし、その行為を見て育つ子どもさんたちの中でも、自然と「感謝の心」が芽生えてくるのではないかと思います。

  • 【ご質問】購入を検討しています。なにか準備して行ったほうがよいですか?

    【お答え】まずはお客様の宗派をご確認ください。お仏壇や仏具は、宗派によって大きく異なってきます。わからない場合は檀那寺に確認しましょう。

    次にお宅の仏間(お仏壇を置く予定のスペース)を測っておけば、店内にあるお仏壇の中から調度いいサイズのお仏壇をお勧めさせていただけます。

    もちろん最終的には店員がきっちり計測するためにお伺いいたします。安心ください。

  • 【ご質問】どんな風に選んだらいいのかわかりません。

    【お答え】宗派によってお選びいただけるお仏壇は決まっています。浄土真宗と浄土宗の一部は「金仏壇」、その他の宗派は「唐木仏壇」が原則です。

    そしてご自宅の仏間寸法に合うお仏壇を絞り込みます。

    後は選択肢の中に残ったお仏壇の「違い」を店員に分かりやすく説明してもらいましょう。価格や材質、彫刻やデザイン。その他、見ただけでは分かりづらいこともありますから、細かい点まで遠慮なくご質問ください。

購入が決まったら

  • 【ご質問】商品は決めましたが、その後はどうしたらいいの?

    【お答え】お店側と納品の日時を決めましょう。

    お仏壇を家にお迎えするのはお祝い事ですから「大安」や「先勝」の午前中などが良いと言われています。

    納品日時が決まりましたら、お寺さんに購入の報告と「開眼供養」のお願いをします。納品した日の午後以降、お寺さんのご都合に合わせて決めていただくと良いでしょう。

  • 【ご質問】お仏壇を安置する場所に決まりはあるの?

    【お答え】ご自宅に仏間がない場合、あるいはこれから作るという方は、お仏壇の安置場所を決めなければいけません。

    そのときに参考にして頂きたいのが「方角」です。一般的にお仏壇が「南」あるいは「東」をむく置き方が良いとされています。「南向き」はお仏壇が常に明るい方角を向くことになりますし、「東向き」はお参りする際、西方浄土に向かって手を合わせることになるからです。

    しかしすでに仏間があるお宅に関しましては、無理に従う必要はありませんのでご心配なく。

    他には神棚と向かい合わせておくことも神仏に対し、礼儀を欠くとされよくありません。

  • 【ご質問】開眼供養ってなんですか?

    【お答え】開眼供養(かいげんくよう)は「入仏式」とも呼ばれます。

    これは寺院で新しいご本尊をお迎えした際にも行われるお祝いの儀式で、お仏壇を購入した際にはお寺さんを自宅にお招きし、読経していただきます。

    尚、この日にお寺さんに差し上げるお包みの上書きは「お布施」と書かれることが多いようです。

毎日のお参りについて

  • 【ご質問】毎日のお参りの仕方を教えてください。

    【お答え】お供えもの(仏飯・お茶・お花など)は、毎朝ご家族が食事をする前にお供えするのが理想です。

    その際、ローソクに火を点し、お線香を焚きましょう。特別に供えたいものや、頂き物などがあればそれらもお供えします。

    本来、お鈴(りん)は読経前に叩くものですが、今は手を合わせる前に1度(あるいは2度)叩いてからお参りされる方が多いです。

  • 【ご質問】注意すべきことがありますか?

    【お答え】浄土真宗の場合、お茶やお水をお供えすることはありません。

    また、宗派によって仏飯の数やお茶(お水)の数が決まっていますので、わからない方はお宅の檀那寺か仏壇店に確認されることをお勧めします。

    お線香の供え方(本数)も宗派ごとに決まりがありますので、一緒に聞いてみましょう。

  • 【ご質問】お仏壇のお手入れ方法がわかりません。

    【お答え】注意すべき点のひとつとして、金箔部分は絶対に拭いてはいけません。

    最近は特殊加工により、拭き上げ可能なタイプのお仏壇も出始めていますが、通常の金箔は拭くと剥げ落ちてしまいます。お掃除の際には十分お気をつけ下さい。

    また、お供えしているお花の花粉があまり金箔につかないようにしましょう。茎を短めに切り、なるべく広がり過ぎないように飾ればお仏壇の劣化を防くことができます。

    また、お仏壇は水気を嫌いますのでお掃除の際に濡れ雑巾などで拭くことはお止め下さい。花瓶や茶器の水がこぼれた際にも、乾いた布で早めに拭き取って下さい。

法要について

  • 【ご質問】葬儀後の七日ごとの法要ってどんな意味があるの?

    【お答え】お亡くなりになられた方は、死後七日ごとにあの世で裁きをうけるとされており、その裁判の日に親族によって法要を行い、故人の罪の許しを願い、裁判での良い結果が得られるように祈るためのものだといわれています。

    初七日は故人が三途の川にたどり着く日とされ、七七日(四十九日)は浄土にいけるかどうかが決まる日とされています。

  • 【ご質問】四十九日までに準備しておくものは?

    【お答え】四十九日法要は満中陰や尽中陰ともいい、原則的に忌明けとする日を指します。

    お礼や挨拶を行ったり、香典返しをするのもこの日を向かえてからです。もしもお仏壇がなかったお宅には、この日までにご用意されることをお勧めいたします。

    また、これまで白木だったお位牌も塗り位牌や繰出位牌に書き換えます。

  • 【ご質問】その後の法要にはどんなものがあるの?

    【お答え】四十九日の後にあるのは「百ヵ日法要」、「一周忌法要」です。

    百ヵ日法要では家族や近親者のみで行うことが多いようです。それに対し一周忌法要は家族や親族、親しかった友人なども招いて盛大に行われます。

    その他に、初めて迎えるお盆には「初盆供養」が行われ、盆提灯を飾り丁寧に供養します。

お盆について

  • 【ご質問】そもそも「お盆」ってどういう行事なの?

    【お答え】8月13・14・15日のお盆。正式な名称を「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、インドの古い言葉が語源であり、「逆さ吊り」を意味します。

    ある僧侶が、地獄に堕ちて苦しんでいる母をみかね、釈迦の教えに従い、ご馳走をたくさん供え、多くの僧と共に供養したところ、母を地獄から救い出せたという古い言い伝えがあります。

    家族や親族が一同に会し、個人を思い丁寧に供養するお盆はこのような由来があるのです。

  • 【ご質問】初盆を迎えるために準備することは?

    【お答え】故人が亡くなり、初めて迎えるお盆のことを「初盆」と呼びます。初盆の迎え方は地域によって様々ですが、当店のある大分県臼杵市では盆提灯やかご盛、灯篭などを賑やかに飾りつけ、故人の霊を供養します。

    提灯の種類は「家紋入り提灯」のほかに「切子灯篭」を飾る風習がありますが、これも地域によって大きく異なります。ご近所に住む年配者に聞いてみるのが間違いないでしょう。

盆提灯について

  • 【ご質問】そもそも「盆提灯」ってどういうものなの?

    【お答え】お盆に帰ってくるといわれるご先祖様たちを迎えるための灯り。これが盆提灯の由来だといわれています。

    昔はお墓で迎え火を焚き、その炎を提灯に入れて自宅に持って帰っていたりしていたようです。「お盆の間はなるべく提灯の灯りを消さないように」などと言われるのは、その灯りに故人を感じていた名残りなのかもしれませんね。

  • 【ご質問】あまり見かけないけど、切子灯篭って?

    【お答え】地域によって飾る提灯が大きく異なるのも、盆提灯の特徴のひとつといえます。

    切子灯篭は県内の中津市が非常に有名で、県南では臼杵市で古くから飾られてきた初盆用灯篭です。角を持ち、袴がふわっと垂れる形は極めて特徴的で、魔除けの民俗である「籠」に由来するとも考えられています。

    また臼杵市では「切子の灯りに初盆の故人が帰ってくる」という口伝もあり、長きに渡り枢要な役割を担ってきました。

  • 【ご質問】どんな飾りかたをすればいいの?

    【お答え】お仏壇を中心にし、家紋の入った御殿丸を一番内側に吊り下げます。その脇に切子灯篭、住吉といった具合に並べていきましょう。

    下に据えるタイプの提灯は、内側に家紋の入った大内提灯、その外に回転灯や霊前灯を並べます(例1)。お仏壇から放射線上に並べても綺麗ですし(例2)、地域によっては縦に並べるところもあります。お部屋の隅にお仏壇があり両脇に並べられない場合は、どちらかに寄せて飾るようになります(例3)。

  • 【ご質問】なにか注意することってあるのかな?

    【お答え】吊り下げるタイプの提灯で、特に家紋入りの場合には、提灯がクルクルと回ってせっかくの家紋がそっぽ向かないようにする工夫が必要ですね。

    お勧めは「手」と呼ばれる部品の端を釣り糸で繋ぐ方法。対(つい)で飾ったそれぞれの手を調度いい長さの釣り糸で繋ぎあえば、目立たない糸同士が引っ張り合って正面を向いたまま固定されます(図1)。

    他に注意する点として、切子灯篭や回転灯などの電球に施す回転筒用の「芯」。垂直に立てていないと回転筒が上手く回ってくれませんのでお気をつけ下さい(図2)。

  • 【ご質問】保存する時の注意点は?

    【お答え】家紋入りの提灯は毎年お盆に飾るものです。しっかりと保存してきれいな状態を保たなければもったいないですよね。

    絹張りや薄い紙の天敵はなんといっても虫食い。一年ぶりに箱を開けてみると虫食いで破れかぶれ、なんて事にならないように、しまう時にしっかりと防虫対策をしておきましょう。市販されている洋服用の防虫剤を一緒に入れておけばOKです。高価な盆提灯、どうぞお忘れなく。

  • 【ご質問】いつ飾りつけて いつ片付けるの?

    【お答え】飾りつけのタイミングは地域やご家庭の風習で多少の差はありますが、8月に入るあたりから飾りつけるご家庭が多いようです。

    初盆をお迎えになるご家族は他にも様々な準備がありますし、早めに飾りつけておきたいという方は7月末(25日近辺)からでも構わないでしょう。

    片付けの時期はお盆の三日間が終わった直後~遅くとも8月中にはしまわれた方がいいかと思います。

お彼岸について

  • 【ご質問】お彼岸ってどんな行事なんですか?

    【お答え】春分(秋分)の日を中日に一週間に渡るお彼岸。この「彼岸」とは、迷い世界である「此岸」の向こう側にある、悟りの世界を指します。

    本来の意味は、彼岸を目指し仏道を精進するための行事と言われています。

    また、春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むことから、彼方西方浄土に向かって沈む太陽に礼拝するという意味合いもあるようです。

  • 【ご質問】お彼岸には何をしたらよいの?

    【お答え】お寺さんや親族をお招きしたり、盛大な会食を用意したりする必要はありません。

    一週間の期間がありますので、ご家族でおはぎ(ぼたもち)を作ってお供えしたり、お墓参りにお出かけになってはいかがでしょうか?

    ご先祖さまを偲び、今日の自分の存在を感謝する機会をご家族みんなでお過ごしになることをお勧めいたします。

  • 【ご質問】お供え物について

    【お答え】先述したおはぎとぼたもち。お彼岸のお供え物として有名ですが、どう違うのかご存知ですか?様々な由来があるようですが、この二つどうやら同じもののようなんです。

    牡丹の季節、春に作られる物を「牡丹もち」、秋に咲く萩の季節には「萩のもち」と呼び分けられていたという説が有力です。

    当時は砂糖もお米も非常に高価なもので、その高級な食べ物をお仏壇に供えることがご先祖への感謝の気持ちの表れだとされていたようです。