お坊さんに聞いてみた!

スーパースターも答えなかった質問

チカママさん(40代・女性)からのご質問 宗派・浄土真宗 本願寺派

質問

昨年父を亡くしました。

子供に「じいちゃんはどこに行ったの?」と聞かれて、「お空の上に行って、○○を見守ってるよ」と伝えていますが、正直それでいいのか悩んでいます。

特に小学校高学年のお姉ちゃんは私の答えを覚めた目で見てる気がして。きっと彼女自身祖父の死を理解するのに戸惑っているのだと思います。

お坊さんたちは自分たちの子供にどんな風にお話しますか?

私の子供がお坊さんに聞いたなら、どんな風にお話してくれますか?

今回の『お坊さん』加藤 圓清さんの回答(法音寺・副住職)

チカママさん、人は死んだらどこへ行くんでしょうね…
これはきっと、人類の最大の疑問だと思います。

仏教の開祖であり、「心」という分野のスーパースターであるお釈迦様。
お釈迦様も弟子に同じ質問を何度もさせたそうです。
その時お釈迦様は、

無記

という立場をとりました。つまり、ノーコメントです。
ちなみに極楽浄土などはお釈迦様が亡くなったずっと後に創作されたものです。

ただこれだけははっきりしています。
人は必ず死ぬし、多くの生き物の命をいただきながら“生かされている”と言う事。

私は、人は死んだ後、あの世で大切な人と懐かしい再会ができると思います。
というより、そう考えて生きた方が楽しいし、実りのある人生になると思います。

ちなみに私がもし、子どもに同じ質問をされたら、
『おじいちゃんの魂は、お浄土という世界に行って、君を見守っているよ。
おじいちゃんが喜んでくれるように、人に優しく、ありがとうの気持ちを持って生きようね』
と言うかもしれません。

チカママさんが求めるような答えになってないかもしれませんが、ひとつの参考意見として聞いていただけるとありがたいですm(_ _)m

PS:私は子どもの頃、死んだじいちゃんは穴の中にいると言ってたそうです。
全く記憶にありませんが、意味不明で笑えます(笑)

今回、回答頂きましたお坊さん
副住職加藤 圓清さん
法音寺(大分県臼杵市二王座)
ホームページFacebook